肩コリ撲滅の5つの必須条件。
①腰のそり
②足ゆび
③腹式呼吸
④おなかの力
⑤クビの脱力
今回は④の条件について説明します。
私たちのカラダをバイオメカニクスの観点からみるとコマ付きの荷台に荷物を載せている状態にたとえられます。
骨盤が荷台でそれより上の上半身は荷物、足の付け根(股関節)から足先までが荷台のコマ。
この荷台に載せた荷物を長時間、毎日毎日、何十年も押し続けたらどうなるでしょう?
載せた荷物がぐらついて崩れてくるかもしれません。荷物と荷台を固定していたヒモが緩んで外れるかもしれません。コマがぐらついて壊れてしまうかもしれません。
コマの負担を減らすにはすぐに荷崩れしてしまう荷物よりガッチリとした荷物の方が安定しますね。荷物と荷台は弾力性があり少々のことではちぎれてしまわない丈夫なロープがいいですね。
これをカラダで言い換えるといつもガッチリと硬くなっているおなか(体幹)と、骨盤と太ももをつなぐ筋肉(臀筋、腸腰筋、内転筋、梨状筋)になります。
具体的に言うと、腰のそりを維持したまま、おなかのインナーマッスルを使って薄く凹ませる姿勢を毎日続けることと、足の付け根(股関節)周りの筋肉を鍛えることで荷台のコマ、つまり私たちの膝の関節は何十年と使い続けても壊れないのです。
「腰のそり+薄く凹ませたおなか」
この姿勢は膝の変形を予防する効果だけではありません。
頭が骨盤の真上にくることで、肩こりの原因になる首から肩にかけての筋肉(僧帽筋上部繊維、肩甲挙筋)が緩みやすくなります。
腹式呼吸や体幹トレーニングで腹圧をあげるインナーマッスルを鍛えることは私たちが高齢になっても動けるカラダづくりには必須なんですね。
みなさんの荷物はグラつかず安定して荷台に固定されていますか?