私も2006年までは注射、薬、湿布などで症状を抑えながら様子をみる医師のひとりでした。
なぜ、日常でよく目にするこれらの症状で多くの人が困っているのにもかかわらず、医師は症状を緩和させる治療で終わらしてしまうのでしょうか?それには現実的な問題が立ちはだかっているのです。
患者さんが困っている症状をじっくり聞き、日常生活でしている何気ない動作のくせを見つけ、治療に必要な検査や薬を説明し、さらに症状を再発させないためのトレーニングについて丁寧に説明できます。
患者さんも医師もきっと満足できることでしょう。
しかし、それでは午前中の診察でたった6人の患者さんしか診察できず、その日に診察を希望する多くの患者さんを断らなければなりません。
現実的には、ひとりの医師が午前中に30人の患者さんを診察しています。
日本では、ひとりの患者さんにかけられる時間は平均4~5分間。
この時間で診察を終えようとすると、当然、重大な健康被害が生じる危険があるか、ないかを判断するだけで精一杯です。
内科では命に関わる疾患、整形外科では歩行が不能になることに繋がる疾患の有無を振り分けることが中心となってしまいます。
現在の医療は専門性が問われ、疾患の分類が細分化されて医師にかかる重責は増えるばかり。医療費で国が傾く事態になっているため、医師の数を無尽蔵に増やすこともできません。
こういうことで命に関わりの少ない痛みの症状は鎮痛剤、湿布、温熱療法、マッサージで様子をみることになってしまうわけです。
運動をするようにススメても、具体的にどう運動するかは患者さんが試行錯誤しながらしているのが現状です。
しかし、これらの命に関わりの少ない痛みは人生の最後に大きな障害を起こすことがわかっています。
つまり寝たきりの大きな原因のひとつは、運動不足や間違った運動をし続けていることなのです。
これらの問題に対し、真正面から一生懸命治療する医師になりたいと決意したのは2006年5月です。
一般的な整形外科、内科の診察、治療の希望の方はもちろん、
なるべく薬や注射を使わない治療や疾患予防を希望される方、
病気ではないが、カラダの不具合や姿勢が気になる方、
スポーツの上達を目指す方、安全に医学的に減量したい方まで。
診察希望の方は「橋間診療所」に電話で
予約を取っていただければご相談させていただきます。