先日、医学部時代のスキー部の後輩からご紹介を受け奈良県の「帝塚山幼稚園」の園長先生と副園長先生にお会いしました。お二人とも優しいお人柄で私の「立位、歩行を始める幼児期から背骨や関節の変形につながる代償動作が始まる」話を熱心に聞いて下さいました。
私たちの大腿骨の回旋(ねじれ)の成長はもともとの内股から徐々に正常のねじれに6年間かけて矯正されていきます。6歳までにうまくねじれの成長ができないと女の子に多い内股になってしまいます。
幼稚園に通う年代はまさに代償動作を食い止める最後の時期です。
正しい座り方、立ち方、腸腰筋や臀筋などの股関節をまたぐ短い筋群を使った立ち座りをこの時期に徹底的に学習させ、姿勢の中枢に記憶させることで子供たちの将来に起こる様々な疾患が予防できます。
また、インナーマッスルを使った座り方を覚えると長時間の安定した座位が可能になります。子供たちは幼稚園入園から15年間、長きに渡る受験に向けた闘いが始まります。
長時間集中力を保ちながら座れることは健康だけでなく園児の将来の学力を大きく左右すると思われます。
来月から、帝塚山幼稚園の先生方を対象にセミナーを始めます。
日本の子供たちの健康に繋げていけるよう気を引き締めています。
大学時代、スキー部で冬、春の長い時期を信州で大して真面目に練習もせず過ごしていた私にこんなご縁をいただき、人とのつながりの大切さを再認識しました。