侃々諤々(2)
過日、知人Aさんから、こんなお話しを聞かせて頂きました。
【Aさんの親御さん(お母様)は奈良県の山奥に独居。昔ながらの家屋で高い段差があります。昭和一ケタ生まれの80歳半ば。十数年前に変形性膝関節症だったために両膝関節を人工関節に置換。買い出しは徒歩で行き、斜面での農作業を行いほぼ自給自足。月に一度ボランティアがお手伝いに。腰痛があるものの元気に生活している。】
いやはや、市街地で生活をしている私たちに比べたら、何とも過酷(苛酷)な環境です(゜ロ゜; こんな過酷(苛酷)な環境で生活を続けるとどうなるか?
独居ということは、身の回りのことは全て自身でしなければなりません。その日のことはその日のうちに終わらせたほうが効率的です。効率的に生活するためには、計画的に行動しなければなりません。効率的な計画を練るためには、記憶力が必要です。さらに斜面での畑作業と段差の高い家屋での生活は、足腰の筋力が必須です。まさに、一日中脳トレとレジスタンストレーニングを行っている訳です。となると、簡単に想像できますよね。
Aさんは親御さんを想って、ちょくちょく電話を掛けられるそうです。そうすると、凄く長電話になるそうです。何故か?
そう、一日の出来事を、大袈裟に言えば、起床時から就寝時までに起こった身の回りの出来事を全部話されるそうです。
認知症にも、ロコモティブシンドロームにも、メタボリックシンドロームにもなっている暇などないということです。
結びです。
極論です! 要支援・要介護に抗うためには、過酷(苛酷)な生活環境が必要なのかも知れません。
勿論、市街地に住んでいる私たちがいきなりこんな環境で生活をしたら、足腰が立たなくなるのは言うまでもありませんが…(((^_^;)
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