外反母趾の原因はハイヒールと思っていませんか?
レントゲンで外反母趾を観察してみましょう。
外反母趾の患者さんの足を見ると親ゆびが歪んでいることに目を奪われますがレントゲンをじっくり見ると親ゆびが歪んだのではなく、親ゆびの先から3つ目の太くて長い第1中足骨が左に傾いていることが原因であることが想像できます。なぜ第1中足骨はこんなに傾いたのでしょうか?
それはぐらついたカラダの安定性を高めるため母趾球に荷重を集中させ過ぎたためです。おしぼりを捻りあげると硬くなるように足首から足先を捻ると安定します。この代償動作が繰り返されると第1中足骨は傾いてくるのです。
これを防止するには全ての中足骨をギュッと引き締める筋肉を強化することです。
その筋肉の名前は「背側骨間筋」です。
この筋肉は足ゆびを握りしめる時に鍛えられ中足骨同士を引き寄せ合い、中足骨が傾かないようにしてくれます。
もう一つ予防法があります。座った状態で全ての足ゆびを均等に踏みしめてみましょう。かかとに荷重が増え母趾球と小趾球にかかる荷重が減るのがわかると思います。
つまり足ゆびで踏みしめる動作は母趾球、小趾球の負担を減らしてくれるのです。
子供の頃から毎日足ゆびを曲げる体操で背側骨間筋を鍛え、足ゆびをバランスよく踏みしめる動作を習慣的にしていると、いつまでもハイヒールを美しい変形のない足で履くことができるのです。