富山大学附属病院 整形外科診療教授 川口善治先生のお話を拝聴してきました。
有訴者率とは病気やけが等で自覚症状のある人口千人当たりの割合のことです。
約31%の国民が日常生活に支障を来す症状を持っているのです。
その症状とは
第1位 腰痛
第2位 肩こり
腰痛で苦しむ方は日本人の10人に1人。
約1,100万人。
その腰痛の持続する期間で、
急性腰痛4週間以内
慢性腰痛 3ヶ月以上
と分類されています。
慢性腰痛を体験するには簡単です。
天井の低いところを100mほど歩行する。
私たちのカラダは、決められた円筒状の空間に入れておかないと慢性腰痛を生じるのです。
慢性腰痛患者を対象にしたアンケートでは、ほとんどの人が物を持ち上げる、立ち上がりに支障が出ているようです。
また、慢性腰痛が原因で
趣味に支障 50%
仕事に支障30%
仕事を休む 20%
仕事を辞める 10%
これはたかが腰痛では済まされない社会的な損失です。
慢性腰痛の方が整形外科を受診して全く治療の効果が出ない割合は30%とアンケートで示されています。
これまで私は慢性腰痛について関心を持ち、多くのドクターの講演を聞き、論文を研究してきました。
どの資料でも、慢性腰痛の根本的な治療方法は
「運動」
と締めくくられています。
しかし、その「運動」の詳細を示して患者さんに指導しているドクターにはいまだにお会いできません。
今、私が考える慢性腰痛の原因の多くは姿勢です。
私たちのカラダは正しく動かすと高齢になっても腰痛のない生活を送れます。
その正しいカラダの動かし方とは
①適度なあしゆび荷重であること。(かかとに体重を乗せすぎない)
②適度に骨盤底筋を締めておくこと。(これが感覚的なものなので難しい)
③おなかは適度に肋骨を締めてうすくすること。(これも難しい)
④くび、肩、背中の力を抜いてリラックスすること。
週1回60分間の個人指導と筋トレ、有酸素運動でこのコツは習得できます。
腰痛がなくなればあなたは何をしてみたいですか?