糖尿病シンポジウムで考えさせられた人生最期の生活

糖尿病シンポジウムで考えさせられた人生最期の生活

Diabetes Symposium 2017 in Tokyo


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1/29(日)、ザ・プリンスタワー東京にて糖尿病の最新治療のデータを発表するシンポジウムが開催されました。

全国から集まった1500人を超える内科医たちと一緒に最新データ分析の結果を聞きました。

そんな最先端のデータ発表の中で印象的だったのは医師と患者さんの間で関心のポイントが異なりそれが治療の邪魔になっているということです。

医師は血液検査の血糖値の結果で、脳梗塞、心筋梗塞、手足の壊疽を引き起こす値であるかどうかをみて最適な薬を選ぼうとしています。

患者さんももちろん自分の病気の進行は気にしています。

しかしその他にも多くの心配を抱えるのです。薬を飲むことで起こる副作用、定期的に受けなければいけない検査や治療にかかる費用のこと、一方的に押し付けられる運動や食事制限へのストレス、などなど。

まず、糖尿病の疾患について知り、今の自分にできる範囲の治療は何かを考え、不安に思うことを医師やパラメディカルのスタッフに相談する。これが重要です。

薬もイヤ、検査もイヤ、運動もイヤ、食事制限もイヤではみなさんの生活の質は維持できません。

 いずれは私もみなさんと同じくスーパーに一人で買い物をし帰ってくるという動作が困難になってしまうでしょう。

日本人の要介護となる期間は女性で12年、男性で10年と言われています。

 

人生最後の10年をどう過ごすかを考え始める時が若ければ若いほどみなさんの希望は叶うでしょう。

 

糖尿病・代謝内科の日本第一人者のドクターがカナダで作られたこんな動画を公演中に流されていました。

同じ俳優が人生最期の生活を演じています。

左の画面では早期に自分の病気を受け入れ、運動と食事療法そして最小限の適切な医療を受けた人生を、右の画面では病気と向き合う時が遅すぎた人生を描いています。

この動画を1500人の医師がじっと見ていました。きっと明日からの診療で多くの人たちの人生最期の時を幸せにするためにどう語りかければいいかと新幹線、飛行機に乗りながら考え故郷に戻って行ったはずです。

さあ、みなさんもほんの少しの時間、ご自身の人生最後の10年をどう過ごすかを大切な人と話してみませんか?

それはどう生きるかを示してくれると信じています。

 

メディカルフィットネススタジオ

ムーヴ・ライク・フローイング ゼネラルマネージャー

医療法人橋間診療所 院長

橋間 誠

カテゴリー: Move Like Flowing コラム

この記事の著者 :
橋間 誠

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