12月21日(木)仕事を終えて18時に泉大津市市役所に向かいました。
市役所の会議室には平日の夜にかかわらず、約100名の泉大津市の保育士さんたちが集まってくれていました。
未来こども課の藤原さん始め関係者の方々、準備から当日まで大変だった思います。ありがとうございました。
私たち橋間診療所、メディカルフィットネススタジオが目指す
「最後まで自分の足で歩く」のテーマを、
泉大津市の南出市長が心から賛同していただき、足ゆびの使い方で姿勢が改善しさまざまな疾患を予防することができることに共感していただけたことから始まりました。
QOL(人、それぞれが希望する生活の質)を人生の最期まで保つには私たちの
立つ
座る
歩く
の動作の姿勢が大変重要になってきます。
生涯、数百万回繰り返される立ち座り、歩く動作時の筋肉の使い方で、背骨や関節が変形していくのです。
この動作の姿勢改善はどの年代からでも始めることができますが、できれば背骨や関節の変形が進行する前にこの技術を早期に習得することが大切です。
自分の姿勢が大脳の中枢に刻まれるのは幼児期です。
いい姿勢を意識すると誰でもできますが、何かに夢中になると元の姿勢に戻りますよね。
数々の論文で統計がとられていますが、正しい足ゆび荷重ができる幼児はおおよそ10%程度。
足ゆびは適度な腰のそりをつくり体幹に緊張を作ってくれます。
なんと、9割の幼児たちはこの姿勢をつくることができず不安定な体幹で日常生活を送っているのです。
こどもの姿勢改善教室にご興味のある方はこちら→ http://xn--sdkva4b4c.com/4639.html
しかし、小学生に上がる前に正しい姿勢で動作ができるようになれば、人生の最期まで背骨や関節の老化が予防でき、健康寿命の延長が実現できるのです。
この企画をリードしてきた南出市長の挨拶から始まり、スライドを使った私の50分の講義、その後、ムーフロの南方トレーナーの指導で足ゆびの機能強化と立ち座りの実技を保育士さんに体験していただきました。
南方トレーナーの合図で正しいタオルギャザーや、スクワット姿勢の指導が始まると会場のあちこちから笑い声とうめき声が漏れていました。
でも、保育士さんたちが真剣に椅子からのスクワット姿勢で、しかも両手を気合いで握りしめながら立ち座りする姿を見ていると、この大きなプロジェクトの成功の夢が膨らみました。
今回のセミナーは、足ゆびと姿勢の仕組み、体幹の緊張を維持したまま立ち座りができることの重要性について、幼児たちに指導していただく保育士さんたちに理解してもらうきっかけに過ぎません。
これを泉大津市全体で実現するためには、もっともっと煮詰めていく作業が必要でしょう。
こどもたちの足ゆびを強化し、体幹が安定することで運動能力が向上し、集中力が上がり学習能力が向上する。泉大津市がそのモデルとなって広まる日がいつか来ることを心から願います。
緑の芝生に覆われた通学路や幼稚園のグランドを裸足やわらじでで歩く幼児たち。
腰痛や肩こり、膝の痛みので苦しむ人が激減し高齢になっても仕事やスポーツができる社会。
こどもたちの足ゆびから始まる健康寿命世界一の国づくり元年が2018年となることを夢見ています。