昨年秋頃、新潮社の方から本の出版の依頼をいただきました。
自費出版では今まで何度も依頼を受けましたが出版社からのオファーは初めてのことです。
依頼内容は日本で初めて医師でシューフィッッターになったその理由と医学的に見た靴と健康について執筆して欲しいとのことでした。
私は整形外科の診療をしているうちに、足、特に足ゆびの使い方から生じる全身骨格の変形について興味を持ち、その延長で靴の選び方、履き方を学ぶためにシューフィッターの資格を取りました。
「生まれた時から身体の老化は始まる」
これはすべての人間に生じるものではありますが、その老化が早い人と遅い人がいる。
そこに足ゆびの使い方が関与していると考えています。
整形外科的な知識を積み重ねてきた私と、整形外科の教科書には熱く語られていない分野の方たちからの知識を化学反応させることで多くのヒントを得ることができました。
フットケアセラピストさんたち、古武道に通じている方たち、ヨガ、ピラティスなどのトレーニング関係の人たち。
これらの方から得られたものの中には、エビデンスは得られていないものの長年の経験的知識と時間に洗練された真実が多く含まれているのです。
今回の執筆作品はできるだけ整形外科の範疇で一部バイオメカニクスの文献からも引用をさせていただき年末年始、堺のスターバックスで何日も首が痛くなるのを堪えながら書き上げました。
出版社の方からの要望とは少し外れて申し訳なかったのですが、クリニックとメディカルフィットネススタジオを併設し希少な仕事をしている私ならではの内容にしています。
先日、私のスタジオで本に掲載する写真を撮影していただきました。
東京から何度も足を運んでいただいた新潮社の亀崎さん、葛岡さん、カメラマンさん、モデルさん、メイクさん大変お世話になりました。
出版は9月になるそうですが、早くも2作目の企画も出させていただきました。
メディカルフィットネスが日本全国に広がるよう啓蒙活動を続けていきます。
みなさま出版した折にはご一読宜しくお願い致します。